AI カリキュラム分析ツールパイロット国際共同開発研究

AI カリキュラム分析ツールパイロット国際共同開発研究は、OECD Education2040が世界の国々と進めている国際共創プロジェクトで、概念実証(Proof of Concept)の研究です。本プロジェクトは、教育課程におけるカリキュラムの柔軟性の拡大と学校の自由裁量の確立を支援し、教師のエージェンシーおよびウェルビーイングの向上に資することを目的としています。

近年、カリキュラム設計や単元計画、授業計画にAIを活用する試みが進展する一方で、ツールの乱立や教育目標との整合性不足といった課題も浮上しています。特に生成AIの導入は利便性をもたらす反面、その教育的価値や持続可能性に対する精緻な検証が不可欠です。こうした国際的共通課題に対処するため、本プロジェクトは、AIツールの公共財としての開発・共有を推進し、国を越えた迅速な知見の蓄積と共創を目指します。

本研究では、

  • 学習指導要領と授業実践の「ズレ」の見える化
  • 教師の授業デザイン力・自己評価力の向上(単元構成、授業計画等)
  • カリキュラム・マネジメントの推進(学習指導要領と教育課程の整合性の確保)

を重点課題として設定し、Proof of Concept(概念実証)を通じたAI支援ツールの開発を進めています。国内外の学校・研究者との協働により、教育政策の実装を下支えし、未来の教育課程と評価の在り方を先導することを目指します。

日本からの参加メンバーリスト(作業中)