若手研究者の活動報告会(6月29日)のご案内です!

「日本OECD共同研究」(日本事務局:東京学芸大学)の一環として、「みんなの教育シンクネットワークEdu Lab」(設立:特定非営利活動法人日本教育再興連盟(ROJE))に所属する若手研究者2名が、OECD本部およびフランス国内の学校や地方自治体を訪問してまいりました。
つきましては、フランス訪問の成果発表の場として、活動報告会を以下の通り開催いたします。

■開催概要

  • ⽇時:6⽉29⽇(⽊)14時〜15時30分
  • 開催形式:オンライン(Zoom)
  • 費⽤:無料(要事前参加申込)
  • 対象:内容に関⼼のある研究者の⽅をはじめ、どなたでもご参加いただけます
  • 主催:特定⾮営利活動法⼈⽇本教育再興連盟(ROJE)「Edu Lab」(https://kyouikusaikou.jp/
  • 協力:東京学芸大学教育インキュベーション推進機構(日本OECD共同研究事務局)

■申し込み
フォームより事前受付(https://forms.gle/Hxww5wRd5z9bUJHn8

■当⽇のプログラム(予定)

  • ご挨拶(10分):フランス訪問の背景などについてご説明します。
  • フランス訪問報告1(30分):学校統廃合に関する報告。フランスの⼈⼝減少地域における学校統廃合の現状 について紹介します。
  • フランス訪問報告2(30分):インクルーシブ教育に関する報告。フランスのインクルーシブ教育について、 特にドロップアウト防⽌のための取り組みやギフテッドの⼦どもの教育に関して紹介します。
  • ディスカッション(20分):参加者同⼠で、報告の感想の共有や、学校統廃合・インクルーシブ教育に関する ディスカッションを⾏います。

■登壇者

  • 中丸 和(なかまる なごみ):⼤阪⼤学⼤学院⽣(博⼠後期課程)、⽇本学術振興会特別研究員
  • 伊藤 駿(いとう しゅん):広島⽂化学園⼤学講師、東京学芸⼤学共同研究員 ※両者はNPO法⼈ROJEの理事を兼務

以下、ダウンロードをして頂くことも可能です。ぜひご参加下さい!

立川学園生徒チームからWS開催後の感想が届きました!

2023年3月25日にワークショップ「同じ地面に立つ私たち、虹色の個性」を開催した、立川学園生徒チームの皆さんから感想が届きました!

本WSは、立川学園生徒チームの皆さんが初めて企画をしたイベントです。生徒チームの皆さんの想いを是非ご覧ください!

また、当日のWSの様子は下記の記事よりご覧いただけます。

どうぞ併せてお楽しみください!

《学校が変われば、未来が変わる ”My School, Our Future”》学校が先行して社会の価値観アップデート:「Well-beingあふれる学校」の先駆的実践を募集します

OECD Education 2030「プロジェクト∞無限大(Project∞Infinity)」の参加校及び研究パートナーを募集します

 日本の生徒・学生が、OECDラーニング・コンパス(学びの羅針盤2030)を片手に、異なる国や地域の生徒たちと共に声をあげました。彼ら彼女らが自らの無限大の可能性を信じて、今日の社会の「あたりまえ」を問い直し、より良い未来を共創する探究が広まっています。

 プロジェクト∞無限大では、学校は「社会の縮図」ではなく「社会の未来図」と捉えています。「ありたい未来の姿」を学校から実現することに挑戦します。日本では、ポルトガル、ウクライナ、イタリアの学校とパイロット実施を経て、学校の「あたりまえ」が少しずつ変化しています。
パイロット実施を通じた生徒・教員・学校の変化は、プレスリリースを参照ください

 この度、「Well-beingあふれる学校」の先駆的実践を募集し、国内外のパートナー校等の仲介、本学やOECDの持つ知見・データ提供及び資金調達支援等を本格始動します。

 「Well-beingあふれる社会創り」を学校から始める本プロジェクトは、「日本社会に根差したウェルビーイングの向上」と、「持続可能な社会の創り手育成」を教育の上位目的のコンセプトに添えた新たな教育振興基本計画(2023年度~2027年度)の方向性と合致するものです。

 また、昨年12月に開催されたOECD教育大臣会合の宣言(Declaration on Building Equitable Societies Through Education)が、宣言で終わらないよう取組の拡大と浸透を目指して「ホンキでインクルーシブ月間」(“DE&I〜Diversity, Equity and Inclusion〜in Action”)を行いました。その延長上で「社会に先行して教育から変える」実践者である生徒や先生方、研究者や企業等が有機的につながる自律分散型のコミュニティ形成を支援します。

 当取組の成果は、2023年度末までに中間報告を行うほか、2024年中にOECD本部(パリ)で開催される生徒教師サミットで報告と対話を予定しています。なお、2024年は日本のOECD加盟60周年に当たります。

 詳しくは、募集要項をご覧ください。たくさんのご応募お待ちしております。

■募集概要

事業名OECD Education 2030「プロジェクト∞無限大(Project∞Infinity)」~学校が変われば、未来が変わる “My School, Our Future” ~
事業概要 本プロジェクトは、OECD Education2030プロジェクトによる取組の1つで、日本の学生の声から始まりました。
 生徒と教師、その他の大人が、異なる視点を持ち寄り、対等な立場で共創することにより、OECD東北スクールを起源とするスピリット「過去を超える、常識を超える、国境を超える」を実現し、新しいより良い未来の実現を目指します。
 「Well-beingあふれる学校」について、共通のビジョンを持つ国内外の学校や生徒をマッチングし、様々なテーマや取組により「カリキュラム開発」と「新しい評価」の実証研究を行います。

<テーマや取組の例>
・ 我が国の経済資本以外の豊かな資本(人的資本・社会関係資本・自然資本)を捉え直し、校種を超えた学校同士や、在外教育施設・補習校等とつながることで、探究学習に活用する試行も実施しています。
・ 学校教育の担い手となる「教員」を目指す高校生・大学生・院生が集まり、理想の教育実習や教員研修、教職課程について考える取組は、OECD Education 2030本体の事業と連結しています。
・ 生徒のみならず、先生やその他の大人にとっても、「リカレント教育」の一環として、「主体的、対話的、深い学び」を実施しています。
・ その他、社会に存在する様々な「壁」(立場や年齢、性別、国籍、組織、制度、文化等)を超える実践が進んでいます。
募集期間2023年5月19日(金)まで
応募方法申し込みいただいた方には事務局からご説明及び面談を行います。ご興味がありましたら、募集要項をご確認の上、お申し込みください。【募集要項はこちら
応募フォーム海外パートナーとの国際共創により、Well-beingあふれる学校をテーマとした「カリキュラム開発」もしくは「新しい評価」の実装に取り組む参加校・パートナーを募集します。
A 学校、教育委員会等の教育機関のお申し込みはこちら
B 生徒・学生/教員・教育委員会職員/NPO等法人職員の個人でお申し込みの方はこちら
C 研究者: まずは下記事務局までご連絡ください
D 企業等: まずは下記事務局までご連絡ください
応募後の流れSTEP 1 申し込みフォームへの記入
STEP 2 事務局との面談(プロジェクト要件の適合確認)
STEP 3 コミュニティ加入/海外パートナー校マッチング
STEP 4 国際PBL開始/実践の発表の機会とコミュニティ内のコラボの機会
事業期間2023年4〜5月:公募(問い合わせに応じて個別に説明を予定)
2023年6〜8月:実践、参加校の進捗共有と切磋琢磨会その①
2023年9〜12月:実践 & 次年度計画策定
2023年12月:参加校の進捗共有と切磋琢磨会その②
2024年1〜3月:実践、振り返り& 次年度計画ブラッシュアップ
2024年4月〜秋:(任意参加)実践の深堀りから次期指導要領改訂に向けて現場からの提言準備、生徒教師サミット企画・実施準備
2024年秋/冬 :(任意参加)生徒教師国際サミット in パリ・OECD本部

■若手研究者の支援を並行して実施

 本研究が重視する「教育現場発の新たな実践・研究・政策形成」が三位一体となった取組を推進するためには、研究者自身のwell-being向上、国際的な研究への参画及び成果創出の支援を加速化させる必要があります。

 特に、日本の若手研究者を取り巻く環境の厳しさにも目を向け、若手研究者が安心して教育実践に参画できる環境改善、教育現場の課題解決を支援するノウハウ等の提供、並びに、政策形成への関与拡大を目指した教育政策分析・政策提言等の機会創出の重要性が増しています。

 そこで、特定非営利活動法人日本教育再興連盟(略称:ROJE)(本部:東京都千代田区、代表:陰山英男・鈴木寛)と連携協定を締結(予定)し、教育現場発の実践・研究・政策形成を担う若手研究者支援等を行って参ります。「プロジェクト∞無限大(Project∞Infinity)」の本格化に伴い、当取組に参画したい研究者も同時に募集しています。

■問合せ先

日本OECD共同研究 国際共創プロジェクト事務局
Email:collectiveu-gakugei.ac.jp

「プロジェクト∞無限大(学生と教師のグローバル共創)」に参加して

こんにちは!

事務局でサポートをしています、西南学院大学4年のTakaakiです!

2023年3月31日、「日本OECD共同研究マラソン月間」として最後のプログラムとなりました、「プロジェクト∞無限大(学生と教師のグローバル共創)」をオンラインで開催いたしました。

初めの歓迎の挨拶として、“OECD Future of Education and Skill 2030”の総括をするOECDの田熊美保氏、アイルランド教育省からE2030プロジェクト全体の議長を務めるSuzanne Dillion氏、プロジェクト∞無限大のリーダー国ポルトガル共和国教育省のCarla Mota氏から参加者の皆さんへの歓迎をしていただきました。

OECD田熊美保氏(上から4人目の方)

アイルランド教育省Suzanne Dillion氏

ポルトガル共和国教育省Carla Mota氏

続いてこれまでプロジェクトに関わっている以下の方々(Conceição Pinheiro、Ana Leal de Farias Dias Pinheiro、Mariana Antunes、Gonçalo Santos、Yuzuha Kosugi、Rena Kojima、Atsushi Suzuki、Evgeniya Doncheva )からプログラムにおける関与や気付き等について熱く発表していただきました。

それぞれの特別なストーリーを共有していただき、記事を書いている私自身ヨーロッパで留学している身として地理的に近いポルトガルとウクライナに親近感を持ちつつ、母国の日本の皆様からも新しい発見を多くいただいたところでした。

Portugal

Conceição Pinheiro, School Leader(1番左下の方)

Portugal

Ana Leal de Farias Dias Pinheiro, Teacher(左上の方)

Portugal

Mariana Antunes, Student(1番左上の方)

Portugal

Gonçalo Santos, Student(1番左上の方)

Japan

Yuzuha Kosugi, Student, Ozu Junior High School, Osaka 

Japan

Yui Kokubun, Student, Koriyama High School, Fukushima

Japan

Rena Kojima, Student, Asaka Highg School,Fukushima

Japan

Atsushi Suzuki, Teacher, Asaka Highg School, Fukushima

Ukraine

Evgeniya Doncheva , Director, Chernobyl Hostages Fund, Ukraine

また最後には参加者の皆さんに以下の項目に沿って分かれてもらい、“My School, Our Future”のテーマのもと、学校がWell-Beingな場所になるために皆さんが理想とする学校の在り方について熱く話し合いました。

それぞれの参加者の国の現状をもとに各グループにて大変議論が盛り上がり、所要時間であった20分はあっという間でした!

1 = 雇用・所得

2 = 住宅・ワークライフバランス

3 = 安全・Life Satisfaction主観的幸福

4 =市民参画・健康

5 = 教育・環境

6 =社会的つながり(コミュニティ)

最後には東京学芸大学松田副学長にご挨拶いただきました。

教育者として生徒として全体で「教育の価値とは何か」を皆で考え、世界中の生徒が文化やギャップを超えて出会い、全ての人、社会にとってのウェルビーイングを実現する教育を創造することの重要性、まさに今回のセッションを締めくくるにふさわしいお言葉をいただきました。


改めて参加してくださった皆様、ありがとうございました。

今後もさまざまなセクションを用意しております。

次回にて皆様とお会いできること、大変心待ちにしております!

なお、プロジェクト∞無限大では参加校・パートナーの公募を予定しています。

「人的資本・社会関係資本・自然資本の活用で地方が熱い!」に参加しました!

皆様はじめまして!

事務局でサポートをさせていただいている、西南学院大学4年のTakaakiです!

2023年3月14日、教育の様々な場面で活躍する7人の実務者の方々をお招きし「人的資本・社会関係資本・自然資本の活用で地方が熱い!」をオンラインにて開催しました。

下記PDFのアジェンダ内のタイトルをクリックすると当日の資料を参照いただけます)


(以下のアジェンダのタイトルをクリックすると各資料を表示できます

◎オープニング
『OECD E2030プロジェクトの視点から「本日の事例紹介の意味付け』
 Miho Tagumaさん
 Senior policy analyst/ project manager of the OECD Future of Education and Skills 2030, Directorate for Education and Skills, OECD

◎第1部: エコシステムのつながり(国内に加え、海外もご近所さんへ)
『学校と地域社会を繋ぐ』
 片山 嵐大郎さん
 東京大学大学院教育学研究科博士課程所属鹿角タコス及び鹿角ラボ代表

『学校と地域と教育委員会など地域まるごとでエコシステムを作る』
 赤井 友美さん
 一般社団法人未来共創イノベーション共同代表、南小国町教育委員会アドバイザー

『学校・地域が県を超えてつながる 国内留学事例紹介』
 丸谷 正明さん
 一般財団法人 地域・教育魅力化プラットフォーム 単年留学事業マネージャー

◎第2部: Project Infinity:「学校・地域」が、「世界とも簡単につながるミライ」
『Project ∞ 世界と簡単につながるからこそ変わらねばならない学校現場』
 荒 康義さん
 福島県立郡山高等学校 教頭、NPO法人学修デザイナー協会 理事

『“在外教育施設との” “在外教育施設同士の”ネットワーキングの可能性を拓く』
 三浦 一郎さん
プラハ日本人学校 教諭/姫路市立手柄小学校 教諭

『エコシステムのつながりの発展性』
 西村 勇太郎さん
 デロイト トーマツ コンサルティング合同会社 パブリックセクター シニアコンサルタント

◎クロージング:未来の方向性
『日本の強みー豊かな人的資本・社会関係資本・自然資本をどう活用できるか』
 村尾 崇さん
 文部科学省初等中等教育局財務課長/元OECD日本政府代表部参事官

 以上7人のゲストの方々の肩書からも見えるように、それぞれの現在の職場/活動/役職をバックグラウンドとし、「生徒の問題意識の着想」を出発点に人的資本・社会関係資本・自然資本を活用することで豊かで深い学びを生み出している様々な取り組みを取り上げていただきました!

 経済資本以外の資本、特に今回は人的資本・社会関係資本・自然資本が豊かな教育事例として日本を捉えつつ、地方の実践の様々な取組をゲストの皆様にそれぞれ紹介していただきました。

 また、今回三浦さんに紹介していただいたチェコ・プラハ日本人学校をはじめとした在外教育施設も人的資本・社会関係資本として捉え、国内外の学校が結びつき、日常的に教育/学習活動を交換することで、国際を日常的に感じることのできる新しい探究活動や新しいグローバル教育の事例等を紹介していただき、以下のように皆で以下のジャムボードを例にそのあり方を考えました!

(画像をクリックすると、jamboatdが表示されます)

皆さんが実際に実務者として実施されている多種多様な教育のあり方を見聞きし、高校まで典型的な缶詰教育を受けてきた身として、もし自分がこのような多様性を経験できていたらと少々羨ましくもありました!

私自身も大学という高等教育機関で現在「教育」を受ける当事者として終始ワクワクが止まらず、同時に父が地元鹿児島にて高校の教師として教育の最前線で携わっていることもあり、今回吸収させていただいた知見をぜひ父にも共有したいとウズウズしているところでした!

今ワクワクしているそこのあなた、次回のワークショップでお待ちしております!