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北海道あそび座(Ezo座)のワークショップ(3/10)のご報告

みなさん、こんにちは!わたしたちは2023年12月に発足したばかりの、北海道の壁のない遊び場-bA-です。名称は『北海道あそび座』で、愛称がEzo座(エゾ座)といいます。どうぞよろしくお願いします。

2024年3月10日(日)に、北海道あそび座(Ezo座)主催のワークショップ(以下、WS)が開催されました。当日は初春にも関わらずの大雪で、会場となった北海道武蔵女子大学・短期大学は美しい雪景色でした。短い告知期間にも関わらず、参加者はオンライン含めて41名と盛会となりました。参加者は多様で、年齢も下は5歳から上は65歳までと幅広く、地域も札幌圏だけでなく日高町など各地からお越しいただきました。また、なんと7名は東京からの参加となりました。広がるつながるを体感したWSです。

北海道WSでは『つくる観のアップデート』をめざし、「みんなでつくるをたのしもう」をテーマとしました。発足したての北海道あそび座にとって、3月WSはいわばキックオフイベントとなりました。当日は丸一日をかけて3つのプログラムが開催され、いずれも多様な「つくる」を体現した時間となりました。

○1)「みんなのウェルビーイングな公園をつくろう」

○2)「学びは誰のもの〜自分たちの手で教室変えてみた」

○3)「学校内でのLGBTAQ」

以下では、各プログラムのファシリテーターによる報告レポートを掲載します。

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【プログラム1】「みんなのウェルビーイングな公園をつくろう」

 ・内容:子どもから大人まで対象として、ウェルビーイングを意識した公園を、ブロックを使用して実際につくり上げていきました。

 ・ファシリテーター:田村晶子(札幌市立学校教員)

「みんなでつくるをたのしもう」をテーマにした北海道遊び座ワークショップ。1つ目は「みんなのウェルビーイングな 公園をつくろう」と題し、約30名のみなさんと一緒に楽しい時間を過ごしました。本ワークショップには2つのコンセプ トがありました。

第一は、「私たちの Well-Being」を共創する場にすることです。「わたし」のウェルビーイングと、「あなた」のウェ ルビーイングを合わせたら…?みんなのウェルビーイングは、みんなでつくることができるのでは…?ブロックを使い、 お互いに自分が思う理想の公園を持ち寄って、1つの大きな公園をつくるというワークを通してその共創を体感する ことができました。

第二には、世代の壁を越えて、誰もが社会の作り手である「私」を大切にしたいと思える場にすることです。5歳の 幼児さんから、小学生、高校生、大学生、大人が混ざったグループで、グランドルールを意識しながら「みんなでつく る」時間を過ごしました。みんなでつくった公園には、「私」「あなた」以外にも色々な人(生き物)が遊びにきます。み んなにとって公園が「より良く」なるためのアイディアを形にするとき、大人/子どもの壁はなく、誰もが社会の創り手 としてのエージェンシーを発揮していました。そして社会の中で「私」を大切にしてほしいという思いを込めて、最後に 「自分がこの公園に遊びに行くとしたら…?」という問いを立て、わくわくを共有しました。

オンライン参加のみなさんも、ジャムボードやチャットから活発に意見を発信してくだったり、ご自宅にあるブロック を使ってワークに参加してくださったりしながら場を共有することができました。ワークショップが終わったあともクリエ イティブな熱気が会場に溢れ、スタッフも含め「みんなでつくる」を存分にたのしんだ2時間になりました。ご参加くだ さったみなさま、ありがとうございました! (書き手:田村晶子)

【プログラム2】「学びは誰のもの〜自分たちの手で教室変えてみた」

・内容:学習当事者である高校生と、教職大学院生とが協力しながら、「自分たちにとって学びやすい環境や教室」を1年間考えてきました。プログラムの前半は高校生と大学生による活動の成果発表で、後半は参加者が学ぶ環境をデザインする参加型のプログラムとなっています。

・ファシリテーター:川俣智路(北海道教育大学 未来の学び協創研究センター 准教授) 

「学びは私たちのものである」

皆さん、“学ぶ”と聞いたらどんなイメージですか?大変、つらい、がまん…。しかし、本当は“学ぶ”ことは楽しくて、わくわくして、自分の未来を変えられるものであるはずです。

このワークショップは、そんな本当の“学び”を自分たちの手に取り戻すべく、教室を自分たちにとってもっと学びやすく楽しい場所にすることに挑戦しました。まず、月寒高校の生徒さんが授業の一環で取り組んだ「教室を変えてみる」探究授業の報告を皆で聞きました。そのあとに、ブロックやイラストを用いて、“私たちのための学びやすい未来の教室”を考えてみる作業をしました。

参加した皆さんからは、様々な目的をかなえる、柔軟で大胆なデザインが提案されました(写真は参加者の作品の一部です)。何よりの収穫は、こうしたデザインを通じてひとりひとりにとって“学ぶ”ことが楽しくて、わくわくして、自分の未来を変えられるものに変わっていったことでした。つぎはこれを読んでいる皆さんと“学ぶ”ことを考えられることを楽しみにしています。(書き手:川俣智路)

【プログラム3】「学校内でのLGBTAQ」

・内容:高校生が中心となって企画したプログラムです。参加者が学校内でのジェンダーギャップを感じた瞬間についてディスカッションし、今後の未来に向けた解決法策を探っていくグループワークです。

・ファシリテーター:Kanon(富川高校3年生)

私たち高校生が担当したWS『学校内でのLGBTAQ』の目的は、(①当事者や周りの人間として理想や普通に向けた考えとは②教室の中・社会の中の関係を認め合う③ありのままでいられる社会・差別のない社会に向けて④自分ごとで考える。⑤違和感について気づける)について次のステップ・解決に向けた行動を共創しました。また性の多様性について考えを深めるため、対話のルール・大人のルール・こどものルールや富校バージョンの「追加ルール」を確認した上で、3つの議題(①学校内の差別はどのようなものがあるか。またなぜ差別はうまれてしまうのか②生徒側、学校側ができることを両者の立場に立って考えよう③みんなのりそうのしゃかいとは?どうやったらできる?)を元にグループごとでディスカッションを行いました。各議題において、各グループで「自分ごとで考える」事が出来ていたと思います。正解がないのはもちろん、各々の普通を押し付けずに様々な立場において、正解のない差別への理解が深まったと思います。私たちが多様性について考えていく上で多様性を尊重しつつ、自分ごとで考える、自分らしさを出していくこと。そして「自分らしさをみんなが受け止める事が大切だ」という考えに至りました。各グループの結論を大事にして、一人一人が行動するとこれからの社会がより良いものになると思います。(書き手:大倉隼翔)

北海道あそび座(Ezo座)では、3つのことを大事に準備を進めてきました。1つ目は「呼吸合わせ」です。個性ある一人ひとりが集まった活動ですから、OECDの掲げる理念に向けて各メンバーの想いや描くビジョンを共有することに最も時間をかけました。2つ目は「当事者意識と楽しさ」です。各プログラムの掲げた「ウェルビーイング」「学びの多様性」「LGB TQ」は、決して“どこかの誰かの物語”ではなく、常に“わたしが当事者”の事柄です。また、北海道あそび座はそこに“各自の楽しさ”が見出されることを大事にしています。3つ目は「垣根を超えた対話」です。今回WSの特徴の一つとして、大人と高校生との2名体制で座主を立てたことがあげられます。双方にホンネの対話が生まれるような場づくりを北海道あそび座(Ezo座)は今後も目指していきます。

 最後に、高校生座主のkennyさんのメッセージを持って終わりたいと思います。

【高校生座主kennyのメッセージ】

こんにちは♪北海道あそび座高校生座長のKenny です!

当日会場に着くと、zoom会議でお話していた方々と初めてお会いできて胸が躍りました。私はEzo座に入って1番日が浅いのにも関わらず座長になり、責任やプレッシャーが大きい中での参加でした。今まで、私はイベントの企画運営に携わったことがありませんでした。そんな中ほんとにゼロベースからEzo座の仲間と作り上げた北海道WSが成功したこと、心から嬉しく思います。

[文章構成:明田川知美(北海道あそび座座主・北海道武蔵女子大学)]

小学生も参加した「プロジェクト∞無限大」の打ち合わせのご報告!

2024年2月に、プロジェクト無限大に参加しているGEG姫路(姫路市立荒川小学校、姫路市立勝原小学校)とプラハ日本人学校の生徒たちが、8時間の時差を超えて、オンライン会議に参加しました。

公立の小学校にとっては、海外との交流のために夕方の時間に小学生がオンライン会議に参加することは、普通では難しいことですが、荒川小学校の片山先生、勝原小学校の藤原先生は、学校の理解を得て、有志生徒を募り、世界とつながる教室world classroomを実現しました。

パートナーであるタンザニアの小学校から送られた「ウェルビーイング」のビデオをみんなで観ました。それは「猫とゆっくり過ごす時間」でした。多くのウェルビーイングに関するビデオは、意見をビデオで表明したり、お友達と過ごす時間についての意見が多い中、「動物と過ごす時間」とウェルビーイングを結びつける発想に驚きました。生徒さんとは、そんな発想が出てくる「タンザニア」とは、どういう国なのか、場所を地図で確認したり、「学校に動物がいるかどうか」など、話し合いを発展させました。

その後、プラハ日本人学校の生徒たちから、MVP(プロジェクト無限大の国際共創成果物)のプロトタイプとして、「学校で過ごすハッピーな時間」の紹介をしてくれました。

荒川小学校、勝原小学校の生徒たちは、英語も交えて自己紹介をしたり、「学校には、面白い先生がいます」「優しい人が多いです」「給食がおいしい」など、それぞれの学校の紹介をしてくれました。また、海外の学校の様子が見れて良かった、など感想を共有してくれました。

その後、本年12月にOECD本部で開催を予定している生徒教師国際サミットへのステップがEducation2030チームから説明されました。

まずは、自分たちが大切だと思う学校のウェルビーイングの分野(OECD Wellbeing Indexの11個の分野)を3つ考えよう!と宿題が出されました。そこから、この3つの分野は、今後海外のパートナー校とも一緒に共創するための「国際合意形成」プロセスを経ることになります。言葉にすると大きなことに聞こえますが、実は、陸続きの欧州の国際プロジェクトでは、「あたりまえ」のプロセスです。これを、日本の小学生から体験できる機会は、まだ珍しいと思います。「小学生でプロジェクト無限大に参加しているのは、イスラエル、ウクライナからの参加はありますが、多くは中高生なので、とてもすごいことです!肩の力を抜いて、ワクワク楽しくし国境を越えられる感覚を大切に、続けましょう。」とEducation2030プロジェクト・マネシャーの田熊さんからも、応援いただきました。

3/16 『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ、第一弾』の振り返り

3月16日に開催されました『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ、第一弾』中高の教師が、保幼小の実践から学ぶ!先生から先生への「元気玉」プレゼント、に企画から参加くださった片山康宏先生から、振り返りをいただきました!

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3/16 『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ、第一弾』の振り返り

片山康宏

 私自身、研修とは用意されているものを選択して受けるものというイメージでしたが、『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ』に関わって、私自身が得られたことを振り返りたいと思います。

 まずは、研修観を伝え合う中で、自分が深めていきたいことや大切にしたいことを見つめることができました。「遊びと学びの関連について」「言葉がけについて」「主体性について」など、多くの視点を共有しました。また、研修に対して自分が考える課題も出し合い、その過程で研修を自分事化する大切さを感じました。

 次は、参加者の立場を考えた研修デザインに取り組んだことで、『教師が創る、教師のための研修づくり』を体験することができました。 

 参加者は中学校・高校の教員、発表者は幼稚園・小学校に関わった人間なので、ただ子どもがかわいいで終わらない、参加者のニーズにあったメッセージを届けていくことを確認しました。このワークショップで届けたいものを、私たちはそれを『元気玉』と名づけ、今回のワークショップのサブタイトルにもなる合言葉となりました。

 実際のワークショップでは、参加者の立場として、中学校・高校の教員のモヤモヤを発表することで、参加者の共感や自分の中の問いのきっかけになってほしいと考えました。その上で、モヤモヤと実践発表に込めた元気玉をつなげる架け橋として、奈須さんに保幼小の実践の価値づけをしてもらいました。

 カナダの実践発表、日本の3つの実践発表では、発表者がリレー形式で各実践発表をつなぎながら行いました。それぞれ、子ども達の様子や変化、大人の関わり方を伝え、どれもカラフルな届けたい元気玉でした。

 実践発表の後は、モヤモヤのテーマの1つでもあった『評価』について、生徒の声として座談会風のトークセッションを行いました。

 チャットを含め、多くのリアクションがあり、参加者・発表者共に気づきの多い時間となったと感じています。

 今回の取り組みを振り返って、2つの得られたことに加えて、大人も学び続けることが大切であること、学ぶことは本来楽しいものであることを実感しました。

『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ 第二弾』は、既に3月30日に、在外教育施設の先生方が企画・運営したものも開催されています。今後もシリーズ化して、開催していければと思っていますので、引き続き共創にご参画ください!

ワークショップ『もしも教室にヤングケアラーの児童・生徒がいたら?』『新しい居場所のあり方は?』の振り返り

3月18日に開催されました『もしも教室にヤングケアラーの児童・生徒がいたら?』『新しい居場所のあり方は?』にご参加くださった、あさか開成高校のMisakiさんから、振り返りを共有いただきました!

ヤングケアラーという言葉を知ったのはつい最近で、あるコマーシャルを見たことがきっかけです。そこから自分でヤングケアラーという言葉や地元の福島県ではどのくらいいるのかを調べました。福島県のヤングケアラーの割合は11%で、いままで出会ったことがないと確信していましたが、私が気づくことが出来なかったのだと思いました。ヤングケアラーの居場所のワークショップでは様々な活動や仕事を行っている方のお話を聞き、SOSに気づくことの大切さを感じました。学校という場では先生が対応するべきと多くの方が思っていると思いますし、私自身も思っていました。しかし、ワークショップに参加する中で私たち生徒にもできることがあると感じました。これからの学校生活では、自分の中で決めつけるのではなく、相手の本当の気持ちをみて会話するようにしたいです。

ワークショップ『ウェルビーイングと教育』~今問い直す「社会の豊かさ」&「日本の教育」の再価値付け~ の振り返り

3月22日に開催されました『ウェルビーイングと教育』〜今問い直す「社会の豊かさ」&「日本の教育」の再価値付け〜に参加くださいました、YMCA学院高等学校のKahoさんから、振り返りをいただきました!

ウェルビーイングと教育というのは私がプロジェクト∞無限大で関わらさせていただいているテーマに強く関連していますし、個人的にもウェルビーイングは興味深いと思っていて、これから大学進学し、研究したいコンセプトの一つです。そのなかでも今回のWSは様々な専門分野のスピーカーの方々のお話を聞けると知り、参加させていただきました。

私が今まで個人的に調べてきたのは、主に主観的ウェルビーイングだったので、今回のWSで多くの新たな知識とともに、ウェルビーイングというコンセプトは多面的で様々な分野と強くつながっているという気づきを得ることができました。また、最後のグループディスカッションを通して感じたのは、多面的であるといいつつも、ウェルビーイングを複雑に捉えすぎないことが大切だということです。「わくわくすることに取り組んで、明日を楽しみに待つ。」シンプルではありますが、考え込んでしまったときには、この原点に立ち返ったらウェルビーイングの追及もわくわくした楽しいものになると思いました。この度は素敵な機会をありがとうございました!

 

日本OECD共同研究月間フォローアップワークショップ:「自立」「自立への学び」問い直しWS:生徒からの問いを出発点に のお知らせ

日本OECD共同研究は、これまで都内の特別支援学校に通う生徒さん、先生方と、共創を進めてきました。前回の自立についての問いと対話は、とても質の高いものでした。この度、この対話をさらに発展させるべく、「自立」「自立への学び」を問い直すワークショップを、生徒、教員、伴走研究者で、開催予定です。多くの皆様のご参加をお待ちいたします。

◇日時  4月7日(日)15:00~17:40

◇開催形態  ハイブリッド(対面:東京学芸大学(西4号館(西講義棟)W201教室)、オンライン:ズーム)

◇申し込みフォーム=>こちら

◇趣旨

「1人でなんでもできることが自立?」「誰の力も借りないことが自立?」

都内の特別支援学校に通う生徒から出された問い「自立って何?」に向き合うWSです。これまでの活動を通じて生徒自身に生じた「自立観の変化」や「あらゆる人々が自立できる社会に関する気づき」について紹介し、改めて「自立って何?」「自立のために必要なことは?」というテーマで対話を行います。世代、身体的特徴、バックグラウンドを問わず「自立」は重要なテーマです。高校生、大学生、院生、教員、そして自立観のアップデートに興味があるすべての人のご参加をお待ちしております!

◇登壇者 立川学園生徒・卒業生 Yuki, Sota, Reiko, Taishin, Mako, Sana, Koga, Tomoyoshi, Takumi

◇伴走教員/研究者 Misuzu, Chika, Yuri, Eiji 

『日本OECD共同研究メインワークショップ』を開催致しました!

2024年3月15日、『日本OECD共同研究メインワークショップ』~国際連帯&グローバル・シティズンシップに向けたラーニング&ティーチングコンパス~を、ハイブリッド形式で開催致しました!

このワークショップでは、災害に見舞われた地域に住んでいた、または今もなお住んでいる、ウクライナ、日本、トルコの生徒たちの声を集めました。非常時における国際連帯とレジリエンスとはどのようなものなのか、お話いただいた皆さんそれぞれの視点を提供してくれました。

この記事では会場で撮影した写真を何枚かお届けします。

司会を務めて下さったスザンヌ・ディロン氏(the Future of Education and Skills 2030グローバル・フォーラム議長)や、兒玉和夫さん(元OECD日本政府代表部特命全権大使)のメッセージは、すべての国のすべての人々の人権、尊厳、自己決定の原則を確認するとともに、災害や紛争の時代における平和と共感の言葉で参加者の心を一つにするものでした。

ウクライナの生徒との友好を深めている泉大津市立小津中学校(大阪)の先生と生徒は、実際のやりとりを通して感じたことや、学校のコンパスづくりの実践について共有してくれました。

特に日本とウクライナの生徒同士のギフト交換プロジェクト(例:ウクライナの生徒/前線にいる兵士に送られた「日本のカレー」や「暖かい手袋」、お返しのウクライナの生徒たちからの手作りブレスレット)は、戦時下にあるウクライナの学校の教職員と子どもたちに新たな希望と力を与えてくれましたと、ヴィニツィア小学校25校(ウクライナ)もお話をして下さいました。

災害による環境破壊を緩和する可能性を秘めた、農業における自然保護とイノベーションの例として、実際に学校で生徒が取り組んでいるプロジェクトを紹介してくれたのは、大分県立大分東高校。

ナロディチー・ギムナジウム(ウクライナ)、オヴルチ第3リセウム(ウクライナ)も、このテーマで発表をして下さいました。

また震災直後の対応 – 実体験と希望の物語を共有してくれた石川県立輪島高等学校(日本)、石川県立能登高等学校(日本)、ニメト・ファフリ・エクスズ職業技術アナトリア高等学校(トルコ)の皆様も本当にありがとうございました。

OECD教育スキル局 アンドレアス・シュライヒャー局長も最初から最後まで、じっと現場の声に耳を傾けて下さり、最後に希望溢れる言葉を皆様にお話し下さいました。

文部科学省大臣官房国際課長でいらっしゃる北山浩士様にも勇気づけられるお言葉を頂き、とても濃い内容のワークショップとなりました。

大分県から東京の会場まで来て下さった大分県立大分東高校の生徒さん達からは「こうして世界の方と繋がってお話をするのは初めての体験だったけど、とても楽しく、他国の皆さんのことも近く感じました。」「地震を経験された生徒さん達の話が心に響きました。」「今日こうして皆さんのお話を聞いて、これからの自分の人生に活かせるなと思いました。」といった感想を頂きました。

当日の様子をこの記事だけではとても伝えきれませんので、また後日、資料などを整えて公開させて頂きます。しばしお待ち下さい。

このワークショップにご尽力下さった皆様、ご参加下さった皆様、本当にありがとうございました。

5歳児×大学生のかわいい模擬店『にじいろうすきせんべいあいす』

5歳児×大学生のかわいい模擬店『にじいろうすきせんべいあいす』

(社会福祉法人熊崎福祉会 幼保連携型認定こども園 すみれこども園×西南学院大学)

最後のお楽しみイベント!今までありがとう。

こんにちは。かわいいは最強!チームです。

先月2月2日、西南学院大学(福岡)のお兄さんお姉さんたちがすみれこども園(大分)に遊びに行きました。これまで約半年間にわたって関わってきた年長の子どもたちですが、みんな揃って一緒に遊ぶのはこの日が最後でした。春から1年生になる子どもたち。今まで過ごしてきた時間を振り返りながら、最後のイベントを楽しみました。

このプロジェクトは、子どもたちの願いや思いをカリキュラムにのせたらどうなるだろう、子どもの存在が社会にどれほどのインパクトを与えるのだろう、というところからスタートした挑戦でした。

今回は、「大学祭でアイスやさんを出店する」という目標でしたが、自分たちのやりたいことに本気で取り組む5歳児には、大人を、社会を動かす大きな力がありました。

子どもたちとの出会いは8月に園で行われたお泊り保育でした。手作りのピザ窯で手作りのピザを焼いたり、海水浴をしたり、浜辺ですいわりをしたり…。心の底から楽しむという感動を、子どもたちの一生懸命な姿や夢中な姿から教えてもらえた気がします。

そして9月に行ったキックオフイベントでは、大学祭で出店するお店の名前や販売するアイスの味などをみんなで話し合って決めました。

その後もオンラインをつなぎ、話し合いを重ねて、アイスカップのスリーブやお店の看板など、子どもたち自身がアイディアを出しあって決めました。

大学祭当日は、子どもたちが臼杵煎餅をアイスに山盛りにかけている姿から、目の前のお客さんに美味しいものを届けたい、喜んでもらいたいという気持ちが感じられました。

アイスを売るだけでなく、日本赤十字社へ寄付するための募金活動も行いました。世界には、自分たちと同じくらいの年齢で、食べ物が十分に食べられず困っている子どもがいるということを知り、力になりたいと募金箱を抱え、大きな声で呼びかけました。

そして今回、久しぶりに子どもたちと会うことができました。オンラインで定期的に顔を合わせてはいましたが、対面するのは11月に出店した大学祭での「にじいろうすきせんべいあいす」以来でした。

さて、この日はどんな遊びをしたかというと…

『ゆきだるまゲーム⛄️❄️』

これ、子どもたちと大学生がオリジナルで考えた遊びなんです!

遊びの内容については、子どもたちの「やってみたい」を大切にしたいということから、大学生は遊びのフレームを提示するまで。そこからどんな工夫をしたら面白くなりそうか、ゲームのアイディアを出したのは子どもたちです!

大学生からはさらに2つの提示をしました。1つは、走る遊びであること。もう1つは、丸いものを使う遊びであること。

これだけ伝えると、次々に子どもたちから遊びのイメージが生まれてきました!

まずは導入として、室内でゲームをしました。これはいわゆる爆弾ゲームで、みんなで円になり音楽が鳴っている間にボールを回します。音楽が止まった時にボールを持っている子は、小学生になって頑張りたいことを教えてくれました!「勉強✏️」「サッカー⚽️」「ピアノ🎹」など。みんなそれぞれ素敵な目標を持っていました!

そして次は外へ行き、お楽しみのメインイベント✨

園庭の地面には大きな丸が2つ描かれており、カラフルなカラーボールがたくさん転がっています🔴⚪️🟡「なにするのかな〜」とわくわく!

ルールはこんな感じ。子どもたちは「ゆきチーム」と「だるまチーム」で円の中と外に分かれます。そして自分の陣地のボールがなるべく少なくなるように、制限時間内にボールを相手チームの陣地に転がします。それぞれのチームのボール数を数え、少なかったほうが勝ちです!

早く体を動かしたくてうずうずしている子どもたちは、ゲームスタートの合図と同時に夢中でボールを転がし始めました。入れてはまた戻されて、入れてはまた戻されて……

ゲームは4回行いました。それぞれのチームは勝ったり負けたりを繰り返し、ゲームの途中で作戦タイムを設けて、どうやったら勝てるか、円になって考えを出し合いました。

「ここを包囲して〜」

「何人前に出して、何人後ろにするか」

「全員で16人いるから、半分に分けたら8人だから、その人たちが真ん中で〜」

面白いアイディアが次々と溢れていました。

作戦通り、守備範囲の担当を決めて対戦する姿がみられました。チームでの協力と他者への信頼ですね✨✨

楽しい時間が過ぎるのは早く、あっという間にお別れ会。子どもたちは、今までお兄さんお姉さんと遊んで楽しかった思い出やありがとうの気持ちをたくさん伝えてくれました。

そして私たち一人ひとりに手作りのメダルをかけてくれました🏅裏には「いっぱいあそんでくれてありがとう」のメッセージ😌

お兄さんお姉さんも、みんなと遊んで本当に楽しかった。「にじいろうすきせんべいあいす」では、みんな一人ひとりが素敵なアイディアを出して、たくさんのお客さんに喜んでもらえたね。大きな募金箱を持って、通る人たちに大きな声で呼びかけもしたね。ゆきだるまゲームの作戦もお友達のお話をよく聞いて、考えを出し合ったね。

たくさん経験したみんななら、楽しい小学校生活を送れると思います🌷🌸

子どもたちがアイスを食べるとき、もしかすると、自分たちのお店に来てくれたお客さんのあの笑顔を思い出しているかもしれません。

『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ第ニ弾』3月30日開催!参加申し込み受付中!

日本OECD共同研究月間としまして、この3月は様々なテーマでワークショップを展開中ですが、

『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ第ニ弾』

ヨーロッパの在外教育施設で働く私たちが創る学びのネットワーク

〜日本の“出島”から考える〜

が3月30日(最終日)に予定されています!!

本ワークショップは、大好評であった『教師が創る、教師のための、教師研修ワークショップ」の第二弾です。日本国内でなく在外教育施設で勤務する先生方が企画運営します。日本国内とは異なる文化・社会で過ごす生徒たちを紹介し、国境を超えた授業づくりや、エンパワーしあう、教師コミュニティ創りを考えていきます。先生が元気になる研修を目指します。

・日時:3/30(土)17:00-19:00(日本時間)

・開催方法:オンライン

・申込フォーム=>こちら

・ファシリテーター

  • 三浦一郎   先生  (チェコ・プラハ日本人学校)
  • 島内理恵子 先生(フランス・サンジョゼフ校日本セクション)
  • 浦山美代子  先生(ドイツ・デュッセルドルフ・バイリンガル日本語補習校)

OECD教育スキル局アンドレアス・シュライヒャー局長が能登半島地震で被災の高校などを視察!「学びの継続支援を」

ただ今、OECD教育スキル局アンドレアス・シュライヒャー局長が来日中です!

昨日は、石川県輪島市を訪れ、県立輪島高校で授業の様子などを視察されました。

その様子がNHKで取り上げられましたので、ぜひ下記リンクをご覧下さい!

NHK

NHK石川

また、アンドレアス・シュライヒャー教育・スキル局長が、3月15日、日本OECD共同研究のワークショップにご登壇されます!

ぜひ皆様、ご参加下さい!お申し込みフォームはこちらです。

https://us06web.zoom.us/meeting/register/tZUldOyrrD0pHdxGG1G7kyU3piPSDo9IeaI0