「壁のないあそび場-bA-」場開きワークショップのご報告。

日本OECD共同研究

国際共創プロジェクト:壁のないあそび場-bA- 場開きワークショップ

〜 Welcome to Planet ‘Upside Down’!〜

が、国立オリンピック記念青少年総合センター(国際交流棟レセプションホール)及びオンラインによるハイブリッド開催という形で、2022年8月27日(土)・28日(日)に、東京学芸大学・OECD(経済協力開発機構)の共同開催で行われました。

特別協力は独立行政法人国立青少年教育振興機構、

後援は文部科学省・内閣府・外務省 と、多大なるご支援を頂きました。

誠にありがとうございました。

当日の雰囲気はこちらの動画をご覧下さい。

本ワークショップで得た気づきや学びを持って、この「壁のないあそび場-bA-」プロジェクトは更なる歩みを進めて参ります!

引き続き、ご支援ご協力、またご参画のほど、どうぞよろしくお願い致します。

以下、行ったプログラムをご紹介します。

■プログラム:

Draft Agenda  and  Bio

8月27日(土)

時間 内容
10:30-11:00オープニングセレモニー:惑星からのメッセージ地球の常識の通じない「あべこべ惑星」から、メッセージが届きました。

MCの紹介(日本語・手話・英語)
オープニングスクロール(英語・日本語)制作:OECD, e2030 community members, Miki Nanashimaさんによる共創

主催者挨拶:松田恵示 東京学芸大学副学長(宇宙船キャプテン) (日本語)
・國分充 東京学芸大学学長(あべこべ惑星の長)メッセージビデオ(日本語)
・アンドレアス・シュライヒャーOECD教育スキル局長(あべこべ惑星の長)メッセージビデオ(英語+日本語字幕)
・佐藤陸 東北スクール卒業生(東北スクール惑星人)からのメッセージ(日本語)
・兒玉和夫大使(惑星大使)からのメッセージ(日本語)
11:00-12:00自分の中の「あべこべ」と出会おう :あべこべ体験アクティビティーあべこべ惑星旅行の前に、実際に参加者に「あべこべ」を体験していただき、あべこべの惑星のルールを考えます。
詩を見る:ねむりのもりのはなし(手話、日・英のスライド投影)
あべこべのルール(会場から)(日本語)あべこべのルール(オンライン参加者から)(日・英)
に13:00-17:00「あべこべ惑星」へ出かけよう :参加メンバーで協働作業を行い、自分のBeingと他の人のBeingが「溶け合う」時間を作り、共同エージェンシー(collective agency)を体感します。
対面:体を使ったゲームや体操で体をほぐした後、チームで新聞を使ったタワーを製作



オンライン:Wellbeingに焦点を絞り、理想の2030年、最悪の2030年、2030年から2022年の人へのメッセージなどを話し合いました。オンラインセッションビデオ(日・英)オンラインセッションのアウトカム(日・英)

8月28日(日)

時間 内容
9:00-12:00惑星遊園地で遊ぼう!OECDラーニングコンパスの中核の概念のである、ウェルビーイングやエージェンシーを本質でつなぐ「Being(今ここにある自分)」について考えるきっかけや、これまでの<あたりまえ>や<常識>を問い直すこのとできる、様々なあそび場(=座)を、ブース形式で提供しました。
園内マップ(日本語)
OECD E2030:以下1-4のステーションの統合ブースを構成「私のBeing」を問い直すタイムトラベル


1.神戸(1950-1980)過去Beingステーション:「過去のBeing・Agency」をもった神戸の目の見えない子どもたちが作った粘土像に触れるーそこから、今の自分自身のBeingを問うきっかけに出会う。Being(いま、ここにある、いること)が、過去を「生きること」、未来を「生きること」につながっていく。


2.ウクライナ(2020/2022) 現在Beingステーション:ウクライナの「今」に触れるー2020年と2022年の写真展。平和のためには武器が必要だと言われたとき、私たちはなんと返せるでしょうか。

3.大阪府守口夜間中学校(2022)現在Beingステーション:「今をいきる」大阪守口の夜間中学校の多種多様な生徒さんに出会える。いつでもどこでもやり直せる人生。起きたことは変えられなくても、その意味や解釈は変えられる。そんな人生も素敵だと思います。ビデオPart1ビデオPart2



4.地球(2030)未来Beingステーション:新しい未来を創る「未来ステーション」は、メタバースで体験!未来の世界では、あなたであるけどあなたではないbeingが!あなた自身に複数のbeingがあるなら、複数のwell-being がある。それをメタバースで感じてみよう!


○○の主張:「私」(being)って何だろう?どこまでが「私」?どこからが「私」じゃない?年齢や立場を超えて、みんなの価値観が混じり合うことで壁のない社会をめざしたい。


神戸発 改革まつり「あべこべ先生」:いつでも・だれでも・誰とでも学べる教育を目指して、学校の常識を反転させるようなアイディアをさまざまな当事者から自由な発想であげてもらう。


workation-x-education-x-learning:肩書きにとらわれない「あべこべ」を体験。ワーケーションってなんだろう? くねくね、てくてく、みんなでなりきりジャーニーにでかけよう!


さんすう数学あそび座:壁のないさんすう数学とは??紙を使った、立体図形を作ることで、テストのイメージの強いさんすう数学への意識を変える。


世界中がクラスメート大作戦:ミヒャエル・エンデ著『モモ』に出てくる円形劇場をテーマに、地域/国境/世代/言語の壁を越えたクラスメートが「時間(泥棒)」について対話。新しい価値観と出会い、目には見えない大切なものを探しに行こう!(Jamboardはコチラ)


世界中がクラスメイト大作戦×HIVE:『モモ』に出てくる円形劇場を、現実の社会につくることをめざすプロジェクト

oecdことば-wa-za「コトの葉を茂らせよう!」:OECDのレポートなどで示されている外来語(多くは専門用語)について、日本で生活する私たちでも腑に落ちる形に変換できないか。難しい言葉を私たちの生活に根差した言葉に換えることで、理解が深まり、新たな共創に繋がるのことを目指す。


愛のラジオ座「あなたの声をきかせて♪」:ラジオブースを作って、参加したい人の声を収録する。あなたにとってのウェルビーイング は何かを言語化する。


physical-physical身体活動が世界を変える!:アメリカの先生とオンラインでつないで、体を動かして対話する。


学校のコンパス創ろう!さかさまでみんなハッピー:”学校のコンパス”を皆で創ろう!教育目標・校訓・スクールポリシー…。「大人が決める」から「自分で、みんなで考える」へ


かわいいは最強プロジェクト “かわいい”カリキュラムを創ろう!:becomingが重視される教育の前に、「そのままでいいよ」というbeingから考える教育でありたい。その入り口として『かわいいは最強』コンセプトをみんなで育てて、『かわいいカリキュラム』で保幼小連携をつなぎたい!


タイムプラン(オンライン)(日・英)タイムプラン(対面)(日・英)
13:00-15:00クロージングセレモニー :惑星から地球へ、気づきを持ち帰る
・あべこべ惑星の通知表で、気づきを持ち帰ります。地球に帰るまえに、通知表をみんなで作りました。あべこべの惑星の通知表は、「先生から評価を受ける」ものではなく「自分自身が自分を評価する」もの。そして、「数字での評価」ではなく「物語での評価」です。参加者一人一人が、「主人公」として、今回体験した「あべこべ体験」を自分の記憶として残しました。
あべこべ通知簿(日本語英語

・この国際共創プロジェクトは2024年パリまで続きます。パリへのお土産として、「2024年までに、なくなってほしい壁や偏見」を、「回転ドア」に付箋に書いて貼りました。


「2024年までになくなってほしい壁・偏見」対面参加者(日本語)「2024年までになくなってほしい壁・偏見」オンライン参加者はジャムボードで共有(日本語・英語)

そして音楽を聴いてサンドアートを見ながら地球に戻ってきました。
最後に、MCメンバーと振り返りの後、みんなで「またね」の手話でお別れしました。MCの振り返りビデオ(手話・英語)
15:30-16:30 (任意)残って語りたい人、この指とまれ!・生徒・学生、学校関係者、研究者、自治体関係者、保護者、などそれぞれ分かれて対話タイム