日本OECD共同研究月間がスタートしました!

皆さんこんにちは!高校3年生のMinaです!

3/3に日本OECD共同研究マラソン月間キックオフの記念すべき最初のセッションである「ディベートから対話へ」が開かれました!

3名のスピーカーさんがインドの寓話や日本の禅、ブラジルの著名な教育者を題材に対話とは何か、どうあるべきかをセッションしました。

1人目のスピーカー:Madhu Khannaさん(インド)

 「6人の盲人と象」

6人の盲人が象の鼻や牙、尻尾など象の一部を触り、触っているものの感想を伝え合った。すると6人とも異なる部位を触っていたため、意見が食い違い言い争うようになってしまった。

 この童話を用いてKhannnaさんは対話の重要性を説きました。6人が相手の意見を傾聴していたならば象の全体象を認識できたかもしれなかったのです。Khannaさんは「皆正しく皆間違っている」とおっしゃりました。

 私はこの童話やKhannaさんのお話から対話を通して、自分には無い視点を学び、互いを尊重することで一人ではたどりつくことができない正解を見つけられることを学びました。

2人目のスピーカー:千々石 喜一さん(日本)

     「禅」

日々の生活の中で生じる欲求、それを戒める禅の言葉が

「吾唯足知」(われ、ただたるをしる)

訳:自分は満ち足りていることを知っている

⇒満足することを知っている人は幸福であり、

満足することを知らない人はどんなに裕福な生活を送っていても不幸である。

この禅の言葉から、自分たちの生活のなかで「満足する」という点で考えたとき、多くの人が誰かの能力をうらやんだり、誰かからの評価を気にしたりしていると喜一さんはおっしゃりました。喜一さんのお話から自分のしたいこと、自分の能力を

認め、自分に満足することこそが一人一人のwell-beingにつながっているのだと学びました。

3人目のスピーカー:Suzanne Dillon (アイルランド)

  「Paulo Freire (パウロ フレイレ)」

           ブラジルの教育者、哲学者。

「教育の根幹に触れることができなければ、

 現実を本当に理解することができない」と言った。

彼は自身の経験から世界は平等ではないことに気づい

た。平等の教育をし、インクルージョンにつなげていくために新しい形の教え方学び方を研究していた。実際の教育現場で先生は一方向から生徒に知識を与えるのではなく、先生と生徒は対話を通して変革を起こす存在となることが重要である。

 フレイレは先生と生徒が対話をするにはお互いを理解し、信頼し、歩み寄ることが大切だと述べました。私は小学校の教員になりたいと考えています。私は先生としてどのように生徒と関わり、答えのない問いについて対話をしていけば良いのか、今から、そして先生になってからも考えていく必要があると思いました。

 今回のセッションのテーマは「ディベートから対話」でした。自分の意見だけを相手に聞いてもらうのではなく、相手の意見を傾聴し対話をすることでみんなが幸せな社会にしていくことができると思いました。また、「禅」のお話で自分自身と対話し、自分のwell-beingについて考えることが大切だと感じました 

 今回のセッションで異なる文化や視点を持っている人との対話、自分自身との対話など、「対話」の奥の深さを感じることができました。自分も対話をしていくために何が必要なのか、まだ答えは出ていませんがこれからの人生を通して考えていこうと思います!