「プロジェクト∞無限大」国の壁を超えて顔合わせがスタートしています!

東京学芸大学の鈴木直樹です。

日本時間の2023年7月5日17時から18時に7名がオンライン会議に集まり、プロジェクト♾️無限大の顔合わせが行われました。プロジェクトに参画するメンバーが集い、お互いをよく知り合い、プロジェクトメンバーがよりよく繋がり合う「お見合い」のような場がそこにはありました。当日は、OECDから田熊さんとSashinさん、イスラエルからScoloonovich先生、ポルトガルからBarroso先生、東京学芸大学から荻上先生、池辺先生、そして鈴木が参加し、総勢7名での顔合わせ会になりました。

顔合わせ会では、仲人役の田熊さんが、終始進行をしてくれました。OECDの目指す方向性を基盤としながら、それをベースにした我々の繋がりをクリアにするような進行であったと思います。特に、Well-beingは繰り返し、キーワードとして出てきましたが、私たちにとって、このオンライン上での出会いは、Well-Beingをもたらした場になっていたと思います。少なくとも私にとってはそのような場であったことは間違いありません。具体的に私にとってWell-beingである場となっていた理由は3つあります。

第1に、新たな人との出会いと新たな情報との素敵な出会いにより、居心地の良い空間となっていたからです。私は、世界中の多くの国を訪問してきました。ところが、今回、顔合わせで集まった方々が住んでいるイスラエル、ポルトガル、フランスには一度も足を運んだことがありません。そんな未知の国について知ることのできる機会は、ワクワクする時になりましたし、カメラオンで表情を見ながら実際に関わり合うことで、その国に近づけた気がして、それだけでも嬉しくなりました。加えて、話しを聞き合うという中で自らが尊重され受け入れられ、自分の思いを素直に表現して良い空気が流れておりました。教育という共通項を介して関わりあうことで、文化の違いを超えて、違いを知り合い、未来を見つめていく中為に、関わり合う空間としてとても心地よいものだったのだと思います。

第2に、自分の興味・関心事をより深めるきっかけを与えてもらったからです。私の専門は体育科教育学ですが、体育における学習評価やそれと関連してICTの活用について研究しています。かねてより、イスラエルでのICT活用には注目をしており、教育紹介の中での話では、教育での学習評価の重要性について語られると共に、AIの活用についても語られ、自分が今、探求していることと重なり、もっと知りたいという気持ちを持つようになりました。また、ポルトガルでは、年代を超えた学びが行われているような場があることを聞きました。私は「同じような集団」でまとめる教育のあり方に疑問を持っていました。その典型は、「学年」というまとまりだと思いますが、年代を超えて場を共有する中での相互作用のあり方に大変興味を持ちました。さらに二人に共通して教師のマインドセットの転換の重要性を考える機会にもなりました。私も日本の教育でその重要性を感じています。共に抱える共通の課題は、協働のきっかけになるとも思いました。このようにイスラエルのScoloonovich先生、ポルトガルのBarroso先生との出会いにより、イスラエルとポルトガルの教育への関心が高まり、今は、早く現地に足を運んでみたいとさえ思っています。必ず、2023年度中には足を運んで現地でお二人と交流できるようにしたいと思っています。

第3に、これからの取り組みにワクワクを感じることができたからです。この打ち合わせのまとめとして、イスラエル、ポルトガル、日本の子供達が、子供達中心に関わり合う場を創造することが約束されました。私の頭には、日本の子供たちが海外の子供達と関わる様子がイメージされ、その様子を考えるだけでワクワクしました。そして、頭の中で、こんなこともできるのではないかとアイデアが様々湧き出てきました。そんな、未来を考えるワクワク感はたまらないですね。「子供が中心」「子供が主役」そんな出会いの場をどうやって演出していこうか・・・そんなことを考えるだけで、これからの教育の方向性も拓かれるような気がしてとても嬉しく思います。同時に、自分は研究者として、この研究にどのように寄り添っていけばいいのか・・・全ての人々、そして社会にWell-beingをもたらす取り組みとはどんなものなのか、そんなことを思い巡らせ、楽しい時間でした。

あっという間に1時間が過ぎてしまいました。この「お見合い」は大成功だったと思います!プロジェクトメンバー同士のカップリングはうまくいったように思います。10月の「結婚式」(子供達同士が出会う場)に向けて、準備を楽しんでいければと思います。

これから、どうぞよろしくお願いします。