事務局のAiです。
2023年6月29日、若手研究者の眼 第2弾として「若手研究者によるフランス視察成果報告会」が開催されました!
日本のお昼の時間帯での開催でしたのでヨーロッパでは早朝だったのですが、フランスからも何人かご参加下さったり、中学生もご参加下さったりと、和やかでにぎやかな会になりました。

この日は、今年4月に東京学芸大学と連携協定を結んだ「NPO法人ROJE」の若手研究者でいらっしゃる、広島文化学園大学学芸学部子ども学科講師の伊藤駿さんと、大阪大学大学院博士後期課程2年の中丸和さんが、6月初旬に「日本OECD共同研究」の一環としてフランス視察に行かれたご報告をして下さいました。
中丸和さんからは「フランスの学校統廃合」について、伊藤駿さんからは「フランスにおけるインクルーシブ教育」についてお話頂きました。
「フランスの学校統廃合」の調査のご報告では、日本とフランスのそもそもの学校設置の基準の違い、統廃合における意思決定のプロセスの違いなど興味深く聞かせて頂きました。日本では過疎化が進んでいる地域がある一方、都内など人口が過密になっている地域もあります。学校が足りない地域もあります。中丸さんの今後の研究から見えてくる示唆が楽しみです。
伊藤さんの「フランスにおけるインクルーシブ教育」のご報告からは、インクルーシブ教育と一言で言っても、フランスと日本では、その言葉がさす範囲(意味)が少し違っているのかなと感じました。日本ではその主な対象は「障害を持つお子さん」と捉えられがちなのに対し、フランスでは「ドロップアウトのリスクを抱えたお子さん」と捉えられることが多いようです。
また今回の視察は、現在OECDでインターンをされているマキシムさんのコーディネートのおかげで、とても充実したものになったともお2人がおっしゃっていました。そのマキシムさんも、過去にドロップアウトのご経験があるそうです。
この「若手研究者の眼」は今後、シリーズ化していく予定です!
「研究」というとどうしても遠い存在に感じる方も多いかと思いますが、この「若手研究者の眼」は、どなたでもどこからでも気軽にご参加頂ける会です。また次回も決まりましたらお知らせ致しますので、ぜひご参加下さい。