2024年10月10日~13日に日本で開催されました、OECD Future of Education and Skills 2030第6回グローバルフォーラムの報告書をダウンロードしてご覧頂けるようになりました。こちらの文責・責任編集は東京学芸大学となっております。
ぜひご一読下さい!
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こんにちは。神戸親和大学の三井知代(Tomo)です。
3 月23日10:00~12:00まで、オンラインで日本OECD共同研究、IALS(International Association of Laboratory Schools:国際付属学校協会)、神戸親和大学HOPE Teaching -Wa-座共催のワークショップ、「伝統に育まれる革新」-二つの付属学校(ラボスクール)の物語から-を実施しました。
オープニングでは、田熊美保氏(OECD教育スキル局シニア政策アナリスト)から学校の「伝統と革新」を考える際に重要なメッセージを頂きました。ラーニングコンパスにおいてTransformative competencies「変革をもたらすコンピテンシー」が重要な力とされており、そこには「新たな価値を創造する力」、「対立やジレンマに対処する力」、「責任ある行動を取る力」が必要であること、さらにどのような状況であっても「教師と生徒の関係性」が何よりも重要であると示されました。
続いて、100年以上に渡る歴史がある2校の付属学校の「伝統と革新」についての報告がありました。
奈良女子大学附属小学校主幹教諭の阪本一英氏からは、開校以来日本の教育政策が子どもの学びを育む教育と系統的にきちんと教える教育の間を揺れ動く中で、子どもが自らの問いを持ち、どのように学ぶのかを見通し、試行錯誤して問いを解き続けようとする「自律的学習力」を育てる独自の教育方針について、具体的な例を示しながら説明されました。
続いてトロント大学附属学校園 (Dr. Eric Jackman Institute of Child Study Laboratory School:JICS)のリチャード・メッシーナ校長からは「3つの重要な教育原則『安全』、『子どもの個々の発達への認識』、『探究学習』が、JICSのすべての行動指針であり革新の基礎である」と述べられました。そしてJICSの革新として、社会の変化に対応して個々のアイデンティティ(ニューロダイバーシティも含む)が尊重される『安全』な教育環境について、また探究学習の進化としての知識構築(ナレッジビルディング)の原則を通して、生徒が自分たちの学習に主体性を持ち、集合知を発展させるために協力し合うコミュニティを育んでいることを示されました。
その後のディスカッションにおいては、「子ども中心の学び」、「自律的学習」を守ってきた両校の共通点が示され、加えてAI時代において『子どもと教師の関係性の重要性』を今後どのように考えていけばよいのかについて問題提起が行われました。司会者のElizabeth Morley 氏(トロント大学附属学校園 名誉校長)から「今回の『伝統と革新』というテーマについての議論は、今日2校の報告と議論により、小さな「種」が蒔かれた。その芽を大切に育て、今後様々な学校の経験を共有し、より深く、実り豊かな対話のきっかけにしていきたい」との呼びかけがありました。
激動する社会において、今後子どもたちの学びをどう守り、育んでいくのかについて、「伝統」、「革新」という観点から引き続き対話を続けていきたいと思います。
通訳は、桜井みどり氏が担当されました。

こんにちは。こども・若者の居場所づくり座の中西美裕です。
3月7日(金)19:30~21:00の日程で1年間の集大成となる第1回ワークショップを行いました。
会の構成は、共同座主の伊熊さん(くまちゃん)からこどもの居場所の政策的背景(位置付け)についての話や、OECDシニアアナリストの田熊美保さんからの基調講演、3つの現場実践者からの報告を元に、参加者同士でいかにこどものの声を聞き、こどもの居場所を作ることができるのかといった点についてグループディスカッションを行いました。
以下では私が特に重要だと思った点についてまとめていきます。
田熊さんのお話では、学校と「居場所」を二項対立になってしまっているのではないかという課題感をご提示いただき、学校こそが子どもにとって安心安全な場になることはできないのかという視点を持つことができないかと投げかけられました。ウクライナの学校の事例を取り上げながら、学校がこどもたちにとって行きたいと思える安心安全な場になることができる可能性について述べられ、本ワークショップの参加者は「居場所」でそうしたノウハウがあるからこそ、学校で安心安全に過ごせることへの応用可能性を期待している旨をお話しいただきました。
小牧さんからはユースセンターのPRISMについて、理念や立ち上げの経緯についてお話しいただきました。高校生の「室内で友達と喋れる無料の場所がほしいな」という声が、立ち上げの原動力となってきたとのことで、開館に向けて内装やロゴのワークショップを何度も開催し、運営メンバー以外の若者も積極的に巻き込みながら「こんな居場所にしたい」を叶えてきました。不登校支援といった看板はあえて掲げずに開放していることを強調しており、子どもたちが安心して自由に過ごせる場を作っています。その一方で、特別な支援の強調を掲げている支援機関の必要性も言及し、「交通費の払える範囲で、子どもたちが自由に行き来できる場を作りたい」と述べていました。
【アーティストとスクールマッサージ】
鈴木先生は、教育現場(学校)が硬くなってしまっている現状を指摘し、データを元に約25年間の日本の学校の現状を振り返りました。
坂田さんからは、静岡県三島市の実践を紹介として「KIDS ARTWEEKS」の内容をご紹介いただきました。これは、2週間小学校をアートでいっぱい(作品展示、アーティストトーク、ワークショップ、鑑賞授業などの開催)にするという実践で、活動を通して、自分が他の人と違っても良いと受けいれるような感覚を持ってもらえたような気がすると話しておられました。さらに、活動を通して学校の先生にも変化が見られ、こどもの作品への評価を含めた接し方について再検討する機会になったりしました。
鈴木先生は学校で抑制されているこどもたちを解放する役割が上記のアートプロジェクトにはあったと捉えており、教員やこどもたちを揺らすこと(硬さをやわらげていくこと)が重要だと述べていました。
長年伴走支援の現場に関わってきた中野さんからは、栃木県根沢町のフリースペース「ひよこの家」教育支援センター(適応指導教室)での活動を振り返りながら報告してもらいました。学校から2キロ以上離れた場所を探してオープンさせた「ひよこの家」は、こどもの声に合わせて町の予算を使いながら形を変えてきたといいます(給食、多目的スペース、学習スペースの設置など)。その中でも特に、表面的な学校復帰を目指さないことを大切にしており、徹底的に寄り添うことで中には「また学校行こうかな」という子どももいました。さらに、就労支援もやる中で農業等の中間就労支援にも携わっており、そこで働く若者を見ていると働く場も居場所になり得るのではと述べていました。こうした長期的な伴走支援に携わる中で、子どもが自分の意見を言える場を作ること、その声を聞いて反映させてくることが大事ではないかとお話しされていました。
いずれも貴重な実践のお話であり、グループディスカッションでは「学校との二項対立にならないよう」どのように考えていけば良いかについて活発に意見が交わされました。こどもの声を聞くというのはとても重要でありながら、それを実践していくことは容易ではないことを改めて感じ、しかし考え続けることの重要性も再確認しました。
今回このような貴重な機会をご用意くださった居場所座の皆様、また素敵な発表をしてくださった実践者の皆様、本当にありがとうございました。これからも、こどもたちの居場所がより良いものとなるにはどのようなアプローチ・実践が必要かについて、議論を深めていけたらと思います。

これまで日本OECD共同研究の枠組みで共創をさせていただいています群馬県において、昨年12月に「湯けむりフォーラム2024」が開催され、OECD教育スキル局の田熊美保氏も登壇されました。この湯けむりフォーラムには、OECD Educatoion2030(現Education2040)が世界の国々と進めた国際共創PBLプロジェクト「プロジェクト∞無限大」に参加し、OECD本部(フランス・パリ)で開催された「生徒教師サミット」に参加した伊勢崎高校2年の原田志帆さんも参加され、サミットでの学びを、田熊さんと共に、共有くださいました。
以下、原田さんの感想と、湯けむりフォーラムの録画になります。
<湯けむりフォーラムの感想 伊勢崎高校2年 原田 志帆>
私がこのフォーラムに参加して実感したことは、周囲の温かい雰囲気づくりが、多様な意見を生み出し、国を超えても共創することができるということです。湯けむりフォーラムでは、周りの人はどんな意見でも共感しながら話を聞いてくれ、私が言葉につまっても温かい目で言いたかったことがしっかり言い終わるまで待っていてくれました。発言した後には皆が温かい言葉をかけてくれて、それによって自分の意見に、より自信を持てるようになりました。また、それはパリの生徒教師サミットでも同様でした。
フォーラム中の会話で「柔らかい床で転べるようにする」「失敗を恐れない環境、失敗を受け入れられる余裕」という言葉が心に残りました。
この経験を活かし、学校やそれ以外の場面でも積極的に周りが発言しやすく、どんな意見でも受け入れられるような環境をつくることに励んでいきたいです。
<湯けむりフォーラム:SEL分科会>
OECDとスコットランドから専門家を招き、エージェンシーを大切にした教育の在り方を、SELの視点から議論した「SEL分科会」のアーカイブ動画です。 「当日の熱量をそのままお届けします。」とのことですので、是非皆様も、草津に行った気分で、お楽しみください!
第1部:
【湯けむりフォーラム2024】SEL分科会 第1部|戦略企画課|群⾺県 – YouTube
第2部:
2025年3月2日に開催されました、東京学芸大学高校探究プロジェクト「探究文化が根付く学校づくり」の開催報告(ニュースレター)が届きましたので、掲載させて頂きます。
OECDの田熊美保さんにもご登壇頂いたこちらのワークショップは、300人を超えるお申し込みを頂き、大盛況のうちに終わりました。
ご登壇者お1人お1人の発表、参加者の皆様のお声など、詳しく掲載頂いておりますので、ぜひこちらのニュースレターをご覧下さい!(ダウンロードもして頂けます。)
OECD Education2030(現Education2040)「プロジェクト∞無限大」の一環で、2022年12月から、ポルトガルと日本の学校間で国際共創パイロット事業が始まりました。本事業は、2024年12月、OECD本部(パリ)で開催されたOECD Education2030 プロジェクト∞無限大:生徒教師国際サミットで幕を下ろしましたが、その後も、一部の参加校による国際共創の取り組みは継続しています。
この度、共創パートナーであるポルトガルのMoimenta da Beira School Cluster(ポルトガル北部ヴィゼウ地区にある人口約1万人の自治体Moimenta da Beiraにある学校クラスター)が、学校主催による国際ワークショップを開催することになりました。このワークショップでは、これまで時差や国境を超えて進めてきた、日本とポルトガルの新しい国際共創、学びのプロセスを振り返り、次のステージについて話し合う場になります。
ポルトガルは、国の戦略としてシティズンシップ教育に力を入れて取り組んでいます。また、Moimenta da Beira 校は、保・幼・小・中・高・特別支援が一体となり、過疎地域における地方創生、公平性を確保した学校の自由裁量の在り方にも取り組むことで、学校が地域のハブとしても機能しています。
上記国際ワークショップに合わせて、この特色ある学校視察の機会を打診したところ、学校側から快諾を得たため、日本OECD共同研究メンバーに限らず、広く公募することと致しました。
ポルトガルの「シティズンシップ教育」から日本の「歴史総合」や「公民」といった教科横断的な学習に関心のある先生や生徒、また「少子化/過疎地で、学年や校種を超えて保・幼・小・中・高・特別支援が一体となった教育エコシステムの改革」に取り組みたい学校や教育委員会の皆様と、ポルトガルへのスタディツアーを実施できればと考えております。
皆様のご応募を、お待ちしています。
詳細は、下記をご覧下さい。
↓
2/20日に行われた「今さら聞けないキーワード、ゼロから捉え直そう! 〜「見方考え方」「教科横断」「日常と教科の往還」「カリキュラムオーバーロード」「教師エンゲージメント」〜 テーマ別ワーキンググループ4(TWG4) 主催」の様子をお伝えします!
こんにちは!OECD生徒部会のれいです!今回のワークショップでは「場づくりメーカー」として、そして「中教審初等中等教育部会教育課程部会を傍聴した学生」としての感想をお話しさせていただきました。
今回のWSでは教育課程という少し難しいと感じる内容であったため話しやすい環境を対話の前に作っておくことがとても大切だと感じていました。しかもそれを自己紹介に組み込むという予定であったので本当に不安でした。私は自己紹介として自分の苦手教科と大学で水産業について学んでいることをお話したあと、アイスブレイクとして苦手な教科と好きなお寿司を参加者のみなさんに聞いてみました。これがしっかりアイスブレイクになるかどうか心配でした。しかし、参加者の皆さんが積極的に回答してくださり、とても温かい空気感にすることができました。あの場の皆さんは対話を楽しもうという意識でお越しくださったので本当にいい環境で進めることができたと今振り返って思います。
「中教審初等中等教育部会教育課程部会を傍聴した学生」としての感想は「余裕のある教育課程」についてお話しさせていただきました。中教審初等中等教育部会教育課程部会では現場の先生の負担を減らすための議論が多く見られました。私は先生の負担を減らすために先生の裁量部分を大きくすることがいいのではないかという感想を持ちました。「裁量部分が大きい学習指導要領」が「余裕のある教育過程の編成」につながり、「座学だけに囚われない新しい授業の取り組み」にもつながってくるのではないかと思ったからです。しかし、その後OECDのMihoさんが「実は日本では現場の裁量が大きい」というお話をしてくださいました。これを受けて私は先生の負担を減らすということから議論に入ってしまい、生徒のより良い学びのための議論という視点が抜けていたのでないかということを考えるようになりました。先生の負担を減らす意識はとても大切です。しかし、そこにフォーカスしてしまうと「生徒のための学習指導要領」という視点が抜け落ちてしまいます。私は「先生のために」「余裕を増やす」というところから議論を始めてしまいました。もちろん必要な視点かもしれませんが、「生徒のために」「先生の余裕を増やす」という視点で考えていればもう少し違ったものになったのかもしれないと思いました。実際、私の発表の前に文科省の教育課程課の岩岡さんがお話くださったことは先生の負担を減らすことは意識しつつ、「生徒のため」という根本は大切にされていました。
教育課程や学習指導要領が「誰のためのものなのか」という視点は絶対に忘れたくないことだと痛感しました。そして今回のWSでは参加者の方もそれを実感することができたのではないかと思っています。


皆さんこんにちは、Ezo座のなっちゃんです!
3月4日(火)に「ブレスト会」が行われました。
今回のアイスブレイクのテーマは「趣味」です!
歌を歌うこと、古着屋巡り、御朱印集め、温泉巡り、読書、グッズ収集、ドラマ鑑賞
世界を旅している動画を見る等、さまざまな楽しみがありました。
一方で、趣味が無いので見つけたいという意見や、無趣味であるという意見もありました
。
皆さんはどんな趣味を持っていますか?
今回のブレスト会では、2週間後に迫ったワークショップのチラシの内容決め、
プログラムの内容修正・調整を行いました。
今回のWSでは、高校生の皆さんが参加してくださるので、今までと一味違ったワークショ
ップをお届けできると思います!参加者の皆さんが、今回のWSを通して素敵な経験が出
来るよう、意見交流を重ねているので楽しみにお待ちください!
次号はいいっしょ日誌vol.12です、引き続き「Ezo座」をよろしくお願いいたします!
こんにちは〜!今回のいいっしょ日誌を担当するゆいです!よろしくお願いします🙇🏻♀️
2月13日にEzo座のブレスト会を行いました!
今回のアイスブレイクは、「学校・職場の流行り」でした。それぞれ、推し活、漫画、スマホのゲームが挙がりました。「推し活」の中でも、2次元とk-pop(ゆい)がありました!違う学校や職場でもいろいろな種類の推し活の色があって素敵だなと思いました✨️
今回のzoomでは、3月に行われるワークショップについて話を進めました。ワークショップの第一部の内容をなっちゃんと私が事前に考え、話したことについて共有させていただきました。その中で相談したいことがいくつかあり、みなさんに意見を聞かせていただきました。なっちゃんと話し合いをした時より、一人ひとりの視点の意見を多く聞くことができて、より良いワークショップになりそうだなとわくわくしました。ありがとうございました!
なんと、いいっしょ日誌がvol.10になりました。今回初めて書かせていただくのが10回目でとても嬉しいです!🫶🏻
次回もより良いワークショップになるよう、楽しんで打ち合わせしていきたいです!
プロジェクト無限大で共創しましたウクライナ側の学校のコーディネーターであるドンチェバ氏が、2025年1月末に、同志社国際高校に続き、同じくパートナー校である大分東高校も訪問し「ウクライナ侵攻と子どもたちの学校生活への影響」をテーマに講演会を行いました。大分東高校では、1年生および教職員(約100名)が参加しました。

(ドンチェバさんと、生徒教師国際サミット@パリ OECD本部にて)
ドンチェバ・イェヴヘニア氏は、長年にわたりチェルノブイリ被災地域の支援活動 に携わり、2013年より慈善基金 「チェルノブイリの被災者」 の理事長を務め、ウクライナ国内外の支援プロジェクトを主導。 英語・ドイツ語に堪能で、国際的な協力関係の構築 において重要な役割を果たしています。
大分東高校の栗木教諭からは、今回の講演会を聞いた生徒さんから、書ききれないほどの感想がありましたと、伺っています。
生徒さんの感想(抜粋):
・ウクライナのことはテレビでしか知らなかった、戦争によって私たちと同じ子どもたちへの被害が大きいことを知りました。
・戦争や環境破壊でいつも犠牲になるのは子供たちなのだと知りました。
・今、戦争を経験している私たちはこんなことが起こらないように未来を作らなければ
ならないと思いました。
・私も誰かの役に立てる人間になりたいです。

(ドンチェバ氏と、学校長・パリサミットに参加した生徒さんたち)

(ドンチェバ氏の講演の様子)